韓国で核武装の世論台頭、3分の2が支持 北朝鮮の威嚇受け
韓国のメディアにも核武装論を唱える論評が掲載されるようになり、同国には短期間で核兵器を開発できるだけの技術力と経済力があると論じている。
民間シンクタンク、峨山政策研究院が2月に実施した世論調査では、韓国人の66%が核兵器の開発を支持すると答えた。2012年の時点で「北朝鮮から核攻撃を受けた場合、米国の『核の傘』で韓国は守られる」と予想した回答者は半数を割り込み、前年より7%減少していた。
こうした世論について韓国国防大学のハン・ヨンスプ教授は、もし韓国が核兵器開発に乗り出せば、この地域の核不拡散態勢は崩壊すると指摘し、「日本と台湾もあとを追い、核拡散のドミノ効果が生じるだろう」と警告。
韓国の不安を和らげるために、「米国は公式な発言を行って、抑止力拡大についての信頼を高める必要がある」との見方を示した。