露実業家、亡命先のロンドンで死去 プーチン大統領と対立
ロンドン(CNN) ロシアの実業家ボリス・ベレゾフスキー氏が、滞在先のロンドン郊外で死亡しているのが見つかった。67歳だった。親族が23日に明らかにした。死因は不明とされ、警察が捜査を行っている。
ベレゾフスキー氏は数学者から実業家に転じ、エリツィン政権時代に事業を急速に拡大した。しかし1999年に政権の座に就いたプーチン大統領は、同氏のような実業家が政治的影響力を強めることを懸念して排除に乗り出した。
同氏はプーチン大統領との対立の末、英国へ亡命していた。ただペスコフ大統領報道官によると、約2カ月前に大統領への書簡で「数多くの過ち」を認めて許しを請い、帰国の許可を求めていたという。
ベレゾフスキー氏はこれまでに2回、暗殺未遂の標的となって車に爆弾を仕掛けられたが、運よく逃れていたという。