フランシスコ法王、少年院でミサ 罪犯した若者の足洗う
(CNN) ローマ法王フランシスコはイースター(復活祭)を前にした「聖木曜日」の28日、ローマ市内にある少年院で「主の晩餐のミサ」をささげ、罪を犯して収容されている少年少女の足を洗った。
ミサはローマのカサル・デル・マルモ少年院で行われ、法王は少年少女の足に水を注ぎ、白いタオルでぬぐってキスをした。
主の晩餐のミサはこれまでローマ大司教の聖堂であるサンジョバンニ・インラテラノ大聖堂で行われるのが慣例だった。フランシスコ法王はこれを少年院で行うことで、また1つ慣例を破ったことになる。ローマ法王庁によると、法王は極めて質素なミサを強く希望したという。
少年院の入所者から法王へは、院内の作業で作った木製の十字架と膝つき台を贈呈。フランシスコ法王はイースターの卵と、ハトの形をしたイタリアの伝統菓子を全員に配る。
同少年院には14~21歳の約50人が収容されている。法王が足を洗う若者は、さまざまな国や宗教の入所者の中から選ばれ、女性2人とイスラム教徒2人が含まれていた。
この日午前にサンピエトロ大聖堂で行われたミサには、フランシスコ法王と共に枢機卿や司教など2000人以上と、カトリック信者1万人以上が参列した。