ピストリウス被告の海外渡航を許可 国際レース復帰に道

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保釈の審理に出廷したオスカー・ピストリウス被告=2013年2月

保釈の審理に出廷したオスカー・ピストリウス被告=2013年2月

プレトリア(CNN) 南アフリカの首都プレトリアの裁判所は28日、2月に恋人の女性を射殺した疑いで訴追された後、保釈された両脚義足のランナー、オスカー・ピストリウス被告に対し、海外への渡航を認める判断を下した。

海外渡航の禁止は保釈条件の1つだったが、判事は「海外でのレースに招待された際に南アからの出国を禁じられるべき」理由が見当たらないと述べた。

同被告のパスポートは今後、裁判所に代わって弁護士が管理することになる。ただし海外に渡航する場合は、その1週間前に旅程について報告し、帰国後24時間以内にパスポートなどを弁護士に返さなければならないという。

これで海外でのレース復帰に道が開けたことになる。これまで保釈条件の緩和を裁判所に求めてきたピストリウス被告の弁護団の勝利と言える。

8月にモスクワで開催される世界陸上競技選手権大会について、国際陸上競技連盟(IAAF)の広報はCNNに対し、「推定無罪」の原則に基づき、参加標準記録などの要件をクリアすればピストリウス被告の出場は可能だと述べた。

今回、裁判所は事件現場となった自宅への帰宅なども認めた。2月に保釈が決まった際に担当の治安判事が口頭で指示しただけで、正式な文書に記載されていなかったためだという。

ピストリウス被告は2月14日に自宅の浴室で恋人だったモデルの女性を計画的に殺害したとして、訴追された。

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