武装集団が女子大のバス爆破、搬送先の病院占拠 パキスタン
イスラマバード(CNN) パキスタン当局は15日、南西部クエッタ近郊の女子大学で通学用のバスが爆破され、乗っていた学生や教員ら少なくとも14人の女性が死亡したと明らかにした。犯行グループはさらに、負傷者が搬送された病院を占拠。警察との間で銃撃戦となり、犯行グループのメンバー4人を含む14人が死亡した。
内務省当局者によると、大学構内に止まっていたバスが爆発した。負傷者は20人以上に上り、事務室や教室の窓も割れた。
続いて負傷者らが運び込まれた病院の救急センター付近で爆発が起き、数人が負傷した。
武装グループはさらに病院の患者や医師、看護師ら数百人を人質に取って立てこもり、治安部隊と交戦。隊員4人をはじめ、警察幹部1人、看護師4人らが死亡した。犯人側の2人は自爆だったという。
現時点で犯行声明は出ていない。同国情報相は「外国勢力が関与した形跡はなく、国内テロ集団の犯行とみられる」と述べた。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は声明で犯行を非難し、「女子教育の妨害を狙ったとみられる攻撃が近年増加している」と指摘。シャリフ新首相に対し、犯人を厳しく裁くよう求めた。