オランダのサッカー審判死亡事件、選手らと父親に有罪判決
(CNN) オランダ中部のアムステルダム近郊アルメレでアマチュア・サッカーチームの試合のラインズマン(線審)を務めた男性(41)が十代の選手らに殴られ、翌日病院で死亡した事件の裁判で、同国裁判所は17日、選手ら8人に有罪判決を言い渡した。
少年6人と選手の父親の1人(50)が故殺、傷害罪などで有罪となった。少年は1~2年、少年院に収容される。父親は禁錮6年の刑。さらに、15歳の少年1人が故殺で無罪となったものの、男性とゴールキーパーに暴行を加えた罪で30日間の少年院収容を言い渡された。
男性は昨年12月2日、息子の所属するサッカーチームの試合で線審を務め、試合後に相手チームの選手と父親に襲われた。いったん歩いてその場を去ったが間もなく倒れ、搬送先の病院で死亡した。
直後に十代の少年4人、1週間後に少年3人と父親が拘束され、先月末から裁判が開かれていた。
判事は「被告が全員で男性の頭部や上半身を強く蹴るなどした」と断定した。弁護側は男性が病死したとの説を主張していたが、却下された。