シリア反体制派、対空ミサイルなど入手 「兄弟国」が供与
(CNN) シリア内戦で反体制派武装組織「自由シリア軍」の報道担当者は21日、シリア革命を支持する「兄弟国」から対戦車、対空用のミサイルを含む重火器兵器の提供を受けたと述べた。CNNに明らかにした。
トルコ・イスタンブールを拠点にする同報道官は電話取材に、これら兵器の確保はシリア内戦の転換点となり、地上の戦局を明確に変えると主張した。
重火器を得たとする主張の真偽は不明。兄弟国がどこを指すのかも明らかでない。
空軍力など兵器類の種類や量でシリア政権軍に太刀打ち出来ない反体制派はこれまで対戦車ミサイルを含む重火器の提供を欧米諸国などに再三要請してきた。反体制派は最近、対レバノン国境に近い要衝クサイルを戦闘の末に失うなど劣勢を強いられていた。
オバマ米政権は最近、アサド政権が反体制派掃討で一線を越えて化学兵器使用に踏み込んだと断定。これまで慎重姿勢を示していた軍事支援にかじを切り、小火器や弾薬類などの提供に踏み込む構えを見せている。欧州連合(EU)も英国やフランスの説得で今年5月、シリアへの武器禁輸解除に動いていた。
反体制派への軍事支援問題は中東カタールのドーハで22日開かれる「シリアの友人会合」で話し合われる見通し。会合にはケリー米国務長官も出席する。