ビンラディン容疑者巡り報告書、潜伏生活の全容明らかに
イスタンブール(CNN) 国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者がパキスタンでどのような逃亡生活を送っていたかを調べた報告書の内容を、同国のメディアが一斉に伝えた。報告書は、パキスタン当局が同容疑者の潜入や米特殊部隊による殺害を阻止できなかったとして、厳しい批判を展開している。
報告書は337ページの長さで、執筆者には同国の元外交官や元最高裁判事、軍や警察の元幹部らが名を連ねている。
ビンラディン容疑者は最後の潜伏先となったパキスタン北部アボタバードの邸宅で、子どもや孫数十人とともに6年間暮らした。庭仕事をする時には住民の目や衛星カメラを避けるため、カウボーイハットをかぶっていたという。
潜伏先を見破られないようテレビの衛星アンテナや電話回線は設置せず、インターネットに接続することもなかった。子どもたちは近所の子と遊ぶことを許されず、塀に囲まれた敷地内でほとんどの時間を過ごした。ビンラディン容疑者は子どもたちに宗教を説いたり、庭に連れ出したりした。畑で良い野菜を育てた子どもにほうびを与えることもあった。