賠償金総額は数億ドル単位か、アシアナ航空事故 米弁護士
ニューヨーク(CNNMoney) 米サンフランシスコ国際空港で今月6日起きた韓国アシアナ航空の着陸失敗、炎上事故で、航空事故の賠償問題の第一人者とされる米弁護士は14日までに、乗客に対する同航空の補償金総額は数億米ドル単位に達する可能性があるとの見解を示した。
米フィラデルフィアを拠点にするアーサー・ウォーク弁護士は、今回の事故に触れ100万ドル(約9900万円)以下の賠償請求があるとは予想されず、多くは数百万ドルを要求するだろうと指摘。
事故では乗客ら123人が無傷で難を逃れたが、職場復帰などが難しくなる心的外傷後ストレス障害(PTSD)を理由に100万ドル単位の補償金を求める可能性があるとしている。
同弁護士は、航空事故に伴うPTSD問題で和解を勝ち取ったのは、大手ユナイテッド航空が1989年に米アイオワ州で事故を起こした大手ユナイテッド航空の乗務員が最初だった。これ以降、航空事故の生存者に対しPTSDを配慮して賠償金を支払うのが普通の対応になったという。