カンボジア総選挙、野党が与党勝利認めず 「不正行為あった」
プノンペン(CNN) カンボジアで28日に行われた総選挙(下院選、定数123)で与党勝利の暫定結果が出されたことを受け、野党のカンボジア救国党(CNRP)は29日、不正行為があったとして選挙結果を認めない考えを明らかにした。同党はまた、不正行為についての調査を求めている。
国家選挙管理委員会の暫定結果では、与党のカンボジア人民党(CPP)が68議席と過半数を確保した。野党は55議席だった。
CNRPのサム・レンシー党首は、主要政党や選管、外国の選挙監視団で構成された委員会が「全ての深刻な選挙違反」を精査すべきだと主張した。
人民党を率いるフン・セン氏は28年間、首相の座についている。今回の選挙に向けて野党第1党と第2党が合併し、CNRPが誕生するなど、野党勢力はフン・セン首相からの政権奪還を目指していた。