エジプト治安部隊がデモ強制排除
カイロ(CNN) エジプトの治安部隊は14日早朝、ムルシ前大統領を支持するデモ隊の強制排除に乗り出した。死者が出たとの情報もある。
ムルシ前大統領の出身母体、ムスリム同胞団は、この急襲でムルシ前大統領支持派200人が死亡、8000人が負傷したと主張している。一方、保健省はこの主張を否定。治安部隊の2人が死亡、9人が負傷したとしている。市民に関しては26人が負傷したとしている。救急部隊は、26人が負傷、5人が死亡としている。
強制排除を実施したカイロのキャンプ2カ所の1つは、カイロ東部ラバア・アダウィヤモスク近くに、もう1つの小型のキャンプがカイロ大学のキャンパス近くに設置されていた。テントをブルドーザーで破壊し、催涙弾を打ち込むなどし、午前8時45分までに、内務省は小型のキャンプからのデモ隊の排除が終了したことを明らかにしている。
ムスリム同胞団は、警察がキャンプ内に設置した診療所に火炎瓶を投げ込んだと主張。これに対し、エジプト内務省は、治安部隊は銃を使用していないとし、逆にキャンプ内のテロリストの攻撃を受けたと反論。「治安部隊は最大限の自制心を持ってデモ隊に対処している」と述べた。
この急襲で現場は混乱しており、現段階で双方の主張を確認するのは不可能な状態となっている。