米、シリアの空爆標的見直し 巡航ミサイル攻撃を想定
ワシントン(CNN) 米国防総省高官は24日までに、シリア内戦に関連し、オバマ米政権が軍事手段を含めた介入拡大に踏み切った場合に備え、シリア内の空爆の標的などを新たに見直したことを明らかにした。
空爆ではシリア領空への侵入が必要な戦闘機には頼らず、巡航ミサイルの利用を想定。標的は、アサド政権の省庁ビルや軍事施設だが、政権軍の部隊や兵器類などは常に移動しているため空爆を実施する上で調整が必要としている。
米軍は今年4月、超党派の米連邦議会議員の圧力を受け、シリアへの軍事介入の選択肢などを大幅に修正。今回は空爆の標的リストをより包括的に見直したとしている。
同高官によると、この見直し作業は、オバマ大統領がシリア情勢への軍事介入を強めた場合、取り得る選択肢の範囲を示すのが狙い。ただ、米ホワイトハウスで22日開かれた安全保障関連会合ではいかなる決定も下されなかった。