イスラム系武装集団が約20人を人質に フィリピン南部
(CNN) フィリピン当局は9日、同国南部のサンボアンガ市で、ボートで上陸したイスラム系組織「モロ民族解放戦線」の武装したメンバー約400人が約20人を人質に取ったと明らかにした。
市長によれば、フィリピン警察と軍が、モロ民族解放戦線が立てこもった地域を封鎖したという。
市当局者は、人質の解放に向けて、解放戦線のメンバーとの話し合いを希望しているという。
当局によれば、同日午前4時半ごろ、武装したメンバーと政府軍が衝突し、警官や海軍兵士をふくむ6人が死亡した。
モロ民族解放戦線は、カトリックが多数を占めるフィリピンからイスラム教徒による分離独立を目指して1970年に発足。96年には政府と和平合意文書に調印したが、一部メンバーが武装闘争を続けていた。