パキスタン地震の死者増加、救援ヘリにロケット弾攻撃も
イスラマバード(CNN) パキスタン南西部バルチスタン州で今月24日に起きたマグニチュード(M)7.7の地震で、同州政府当局者は27日、死者は359人に増えたと報告した。被災地での捜索作業の進展に伴い、犠牲者が増えた。
負傷者も600人以上に増えた。倒壊などした民家は推定2万1000戸以上となっている。被災者の救出作業は被害が甚大なアワラン、ケチ両地区などで進められている。
ただ、被災地が遠隔地にあり通信網は遮断されているため救援作業は難航、依然接近出来ない地区もある。このため被害の全容解明が遅れており、犠牲者がさらに拡大する恐れもある。
一方、パキスタン軍当局者は26日、アワラン地区へ向かっていた政府災害対策庁長官が搭乗するヘリコプターが同日、ロケット弾2発の攻撃を受けたと述べた。ただ、ヘリには命中せず、搭乗者全員は無事だった。犯行声明は出ていない。
バルチスタン州では同州の分離独立を求める反政府武装勢力がアワラン地区に拠点を構え、政府軍と戦っている。同地区では過去に爆弾事件も起きている。