イタリア沖で難民船転覆 200人以上を救出
ローマ(CNN) イタリア南部ランペドゥーザ島沖で11日、数百人の難民が乗った船が転覆し、これまでに200人以上が救出された。マルタ当局が明らかにした。
現場はランペドゥーザ島の南約60海里(約111キロ)の国際水域で、マルタ軍によると、これまでに少なくとも4人の遺体が回収されており、現在も生存者の捜索が続いているという。
当局によると、この船には250人が乗っていたと見られ、イタリア軍とマルタ軍がヘリコプターとボートを使って206人を救出したという。
この船がどこから来たのかは不明で、イタリア軍とマルタ軍は船に乗っていた難民の身元を明らかにしていない。
ランペドゥーザ島はイタリアの島の中でアフリカ大陸に最も近く、アフリカから欧州連合(EU)諸国を目指す難民が押し寄せている。そのため、同島の周辺では難民を乗せた船の転覆事故が相次いでおり、今月3日にも、ランペドゥーザ島沖でアフリカからの難民500人以上を乗せた船が出火後に沈没し、309人が死亡した。