フィリピンでM7.1の地震、28人死亡
(CNN) フィリピン中部で現地時間の15日午前8時過ぎ、マグニチュード(M)7.1の大きな地震があり、当局によると、少なくとも28人が死亡した。国営フィリピン通信(PNA)は33人が行方不明と伝えた。
死者数はセブ州セブ市で15人、ボホール州で4人、シキホール州で1人など。倒壊した建物の下敷きになっている人もいるとの情報もあり、当局が対応している。
米地質調査所(USGS)によると、震源地は首都マニラの南南東約619キロに位置するボホール島付近、震源の深さは20キロ。10回以上の余震が発生しているという。
慈善団体ワールドビジョンの広報担当者メリアン・ゾモラ氏によると、震源から約60キロ北部のセブ市では、通りにガラスやコンクリートが散乱している。ワールドビジョンが入居するビルでは誰もが逃げまどい、物が落下したという。
ゾモラ氏は電話取材に応えて「建物内は安全ではないので、今は屋外にいる」と話した。余震の直後で電話の声は震えていた。同氏によると、フィリピンはこの日、国民の祝日だったという。
太平洋津波警報センターは、広範な津波発生の恐れはないとしながらも、この規模の地震では震源から100キロ以内の地域で津波が起きることがあるとして警戒を呼びかけた。