「犬や猫も食用に」、イスラム指導者が認める シリア
(CNN) 長引く内戦の影響で食料や水の調達が困難になっているシリアで、どうしても必要な場合は犬や猫を食べることも許されるとするイスラム法の解釈をイスラム指導者が打ち出したと伝えられている。市民の置かれた窮状が改めて浮き彫りになった。
イスラム法では通常、犬や猫、ロバを食用にすることは禁じられている。
しかしアラビア語メディアの報道によると、シリアの首都ダマスカスのパレスチナ難民キャンプにいるイスラム指導者は11日、「切実な必要性があり、窮状にさらされた人数に行き渡るだけの食料の蓄えがない」場合、犬、猫、ロバの肉を食用にできると語った。
同難民キャンプは数カ月にわたり、反体制派の戦闘員を探し出そうとするシリア政府軍に包囲された状態にある。
動画共有サイトのユーチューブには、砲撃で死んだ猫などを食べることを認めたイスラム法の解釈をダマスカス郊外で公布する宗教指導者を映したとされる動画が投稿された。