シリアでポリオ発生か、20症例の報告 WHO
シリアでポリオウイルスが最後に見つかったのは1999年。患者は特に年少の子どもに多く、高熱、疲労感、頭痛、吐き気、首の硬直や手足の痛みなどの初期症状が出る。ワクチン投与の予防対策があるが、確実な治療法はない。
世界規模でのポリオ発生は1988年以降、99%以上減っている。発生が報告された国は同年では125カ国以上だが、現在はパキスタン、ナイジェリアとアフガニスタンの3カ国のみとなっている。
国営シリア・アラブ通信によると、同国保健省の予防接種プログラム責任者は着手しているポリオワクチンの投与でははしか阻止も同様に図ると述べた。シリアでは内戦の影響で清潔な水供給や下水道設備の整備が滞り、住民の健康被害が懸念されている。