谷底の町を巨大鏡で照らせ、100年越しの夢かなう ノルウェー

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「人工太陽」が谷底を照らす ノルウェー

(CNN) 山に囲まれて1年の半分は日が当たらなくなるノルウェー南部の町リューカンで、山頂に巨大な鏡を設置して太陽光を反射させ、市中心部の広場を照らすプロジェクトがこのほど完成した。

リューカンの町は首都オスロ南西部テレマーク地方の峡谷地帯にあり、2000メートル級の山々に囲まれているため9月から3月の間はほとんど日が当たらなくなる。

その状況が、今回のプロジェクトで一変した。山頂部に設置された鏡3枚は、高さ6メートル、反射面の合計は50平方メートル。コンピューター制御で太陽の動きに合わせて10秒ごとに角度を変え、市中心部の600平方メートルの範囲に太陽光を反射させる。総工費約85万ドル(約8400万円)をかけて完成させた。

同プロジェクトの構想は、実は100年前にさかのぼる。

リューカンはもともと、104メートルの滝の落差を利用したノルスク・ハイドロ社の肥料工場を中心に発展してきた。創業者のサム・エイデ氏は、従業員の生産性向上のため、鏡で町を照らす構想を描いていたという。

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