被災地で100遺体以上を発見、フィリピンの巨大台風
(CNN) フィリピン中部の島を横断した超大型の台風30号(ハイエン)の被害で、甚大な被災地とされるレイテ島タクロバン市での犠牲者は100人以上に達する恐れがあることが9日わかった。路上に遺体が散乱しているという。
同国の災害対策当局が全土の被害の全容解明を急いでいるが、被災地の自治体で具体的な死者数の情報が入手されたのは初めて。死者が100人以上との数字はタクロバン市の民間航空行政当局幹部が無線で連絡してきた。負傷者は100人以上。
CNN記者は9日、首都マニラを出発した軍貨物機に同乗しタクロバン市の現状を目撃したが、「津波に襲われたような惨状」と報告した。空港のターミナルビルは完全に破壊されているという。
台風30号はフィリピンを襲った台風では最大規模の勢力とされる。通信や交通網が遮断もしくは乱れており、タクロバン市を含めた被災地での救援作業が進めば犠牲者が激増する恐れがある。