フィリピン被災地支援で光る米国の「ソフトパワー」

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米空母が被災者支援

(CNN) 台風30号(ハイエン)で壊滅的な被害を受けたフィリピンへの支援活動で米国が目立った活躍ぶりを示し、軍事、経済力といった「ハードパワー」をしのぐ「ソフトパワー」を発揮している。

フィリピンへ送り込まれた米海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンは満載排水量9万7000トン、搭載可能な戦闘機75機、乗員6250人と、圧倒的なハードパワーで知られる。しかし被災地では、そのソフトパワーが大きな影響力を持つ。艦内には51床の病棟や手術室、歯科治療施設を備え、支援活動に当たる米海軍艦隊のまとめ役を果たしている。

台風被災地への人道支援のような場面は、米軍が世界に存在感を示すチャンスだ。特に、アジアでの影響力は近年、中国が米国を上回っているとも指摘されるだけに、貴重な機会といえる。

被災地に出動しているのは米軍だけではなく、英国やオーストラリアの艦隊も救援に駆けつけた。だが米国はフィリピンの旧宗主国であり、長年にわたり同国にアジア最大級の基地を置いていたこともあって、特につながりが深い。

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