シリア政府、東部の全油田を喪失 アルカイダ系などが制圧
(CNN) シリア内戦で反体制派「シリア人権監視機構」は23日、アサド政権軍と戦うイスラム武装勢力が東部デリゾール県の主要な油田を制圧したとの声明を発表した。この武装勢力にはアルカイダ系の過激派「ヌスラ戦線」も含まれる。
ロンドンに拠点がある同機構によると、イスラム武装勢力は22日夜から始まった戦闘でオメル油田を完全に支配下に置いた。同油田を奪われたことで、シリア政府は同国東部地域に位置する全ての油田を失ったという。
同機構はまた、政権軍の戦闘機が23日、北部アレッポ市と同郡内で空爆を繰り返し、少なくとも40人が死亡したと述べた。空爆は反体制派の本部などを標的にしたものとみられるが、市場も爆撃された。死亡者は全て民間人で、数十人の負傷者も出た。