メガシティーの興隆 すべては「都市」から
(CNN) 世界経済フォーラム(WEF)のグローバル・アジェンダ会議は、人口が1500万人を超える都市「メガシティー」の興隆が「2014年の世界の10大トレンド」の1つとなると考えている。
地球温暖化から貧困に至るまで、世界の難問を解決するうえで、都市が果たす役割は大きい。都市こそがイノベーション(技術革新)や富、創意の尽きざる源泉なのであり、都市ひいてはメガシティーを理解することが、21世紀における喫緊の課題だといえるだろう。
過去150年を振り返り、かつてのメガシティーに目をむければ、そこには光と影の両面がついてまわる。文豪ディケンズのロンドンには、犯罪や汚染、疫病、貧困が蔓延(まんえん)していた。
とはいえ、こうした否定的な側面はあれど、都市は動的に進化しつづける多様体として、つねに世界経済を突き動かしてきた。今日、アフリカやアジア、その他の地域において出現しつつある数多くのメガシティーについても、同様の推察ができるだろう。
近年、私は同僚とともに「都市の科学」を展開している。都市のダイナミクスがいかに機能しているかを定量的に理解しようとする試みだ。
この研究の成果は驚くべきものだった。