母親が娘を売る――カンボジア児童売春の実態

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

カンボジア児童売春の実態

プノンペン(CNN) 児童買春が横行するカンボジアで、「売春村」と呼ばれるプノンペン近郊の貧しい漁村、スワイパーをCNNの取材班が訪ねた。10代前半の子どもを性産業の闇へ送り出しているのは、貧しさに耐えかねた母親たちだった。

スワイパー村の少女、キエウさん(14)は12歳の時、病院に連れて行かれて検査を受けた。医師が発行した「処女証明書」とともにホテルへ回され、カンボジア人の男に2日間強姦された。

心に傷を負って帰宅したキエウさんを、母親はその後も繰り返し売春宿での「仕事」に送り出した。相手はタイやカンボジアの男たちで、キエウさんがまだ幼いことを承知していたという。次は半年間の仕事に出されると知った時、キエウさんは家から逃げ出した。

母親のネオウンさんはCNN取材班とのインタビューで、「娘を売るのは心が痛んだが、どうしようもなかった」「借金のせいでそうするしかなかった」と話した。

父親が結核で倒れ、家業の養殖が続けられなくなった。高利貸しに借りた200ドル(約2万円)は、あっという間に9000ドル余りの借金に膨れ上がった。キエウさんが最初の男から受け取った500ドルを返済にあてても、到底足りる額ではなかった。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「CNNが見たアジア」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]