南スーダンの国連PKO基地を襲撃、インド兵士2人を殺害

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戦闘から避難してきた人々=16日、UNMISS/Rolla Hinedi and Shantal提供

戦闘から避難してきた人々=16日、UNMISS/Rolla Hinedi and Shantal提供

(CNN) 軍部隊同士の武力衝突が続くアフリカ南部の南スーダン情勢で、国連は20日、同国東部にある国連の平和維持活動(PKO)部隊の基地が19日、武装勢力の襲撃を受け、インド陸軍兵士のPKO要員2人が殺害されたと報告した。

南スーダン担当の国連の報道担当者によると、襲われたのはアコボ基地で、避難していた民間人30人のうちの2人も殺害された。

別のPKO要員1人も胸部を負傷した。

南スーダンは2011年7月、長期の内戦をへた住民投票の決定でスーダンから分離、独立。アフリカ大陸では最も新しい独立国家となったが、今月15日夕からジュバなどでクーデター騒ぎに関連するとみられる部隊同士の衝突が激化している。同国政府によると、衝突に伴う死者は兵士を含め、これまで数百人規模に達した。

同国のキール大統領は、今年7月のマシャル元副大統領解任を含む内閣刷新に反発する元副大統領支持の兵士らによる武装蜂起が原因と主張している。

国連は、キール氏がディンカ族、マシャル氏がヌエル族と出身の民族が異なり、今回の衝突の背景に民族対立があると懸念しているが、南スーダン政府はこれを否定している。

南スーダン情勢についてはオバマ米大統領が19日、強い危機感を表明。ケリー米国務長官は20日、南スーダンに特使を派遣し、事態打開の方途を探らせる考えを示した。スーダンと南スーダン担当特使になるのはドナルド・ブース大使で、同日出発する。

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