中国の護衛艦が到着、シリア化学兵器の国外搬出作業進む

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(CNN) シリアが保有する化学兵器の廃棄に向けた作業が進められるなか、中国国営新華社通信は8日、同国の軍艦「塩城」が兵器に使われる化学物質の搬出を行う民間船の護衛任務のためにシリアに到着したと伝えた。

国連と化学兵器禁止機関(OPCW)は7日、化学兵器に使われる化学物質を初めてシリア国内から洋上に運び出したと発表していた。

今回、デンマークの民間船で運び出されたのは特に毒性の強い物質だ。船はデンマークとノルウェーの戦艦に護衛されながらシリア西部ラタキア港から出港。現在はさらなる積み込みの準備が整うまで、洋上で待機している。

運搬船の護衛には、中国やロシアの艦艇も参加する。

化学物質は最終的に、シリア国外で処理されることになっている。

洋上への運び出しは先月末までに始まる予定だったが、治安の悪化や物流面での問題、荒天のために遅れていた。計画では、6月末までにシリア国内の全ての化学兵器を廃棄することになっている。

シリア政府は昨年8月、ダマスカス郊外で猛毒のサリンガスを反政府勢力への攻撃に使ったとの疑惑がもたれている。米政府関係者によればこの攻撃で少なくとも1400人が死亡した。

シリア政府は疑惑を否定し、反政府勢力のしわざだと主張。その後、国際社会の圧力もあり、シリア政府は化学兵器の保有を認め、廃棄に同意していた。

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