「バンコク封鎖」のデモ続く 銃撃で負傷者、バス放火も
バンコク(CNN) タイの首都バンコクで13日から始まった反政府デモは14日夜になっても続き、市内で銃撃や爆発、バスの放火などが相次いだ。
インラック首相の退陣を求めるデモ隊は「バンコク封鎖」と称し、主要交差点の占拠や政府機関ビルへの行進を繰り返している。首相の兄、タクシン元首相の影響力を排除し、議会に代わる「人民評議会」を設置することを目標に掲げる。
治安当局の推計によると、13日夜に17万人に達したデモ参加者は、14日夜の時点で約6万人に減った。一方でデモを主催する反タクシン派組織、人民民主改革評議会(PDRC)は、14日の参加者が100万人を越えたと主張している。
政府はデモ隊や関係団体に、来月2日に予定されている総選挙の延期を含む解決策の協議を提案したが、PDRC側はこれを拒否した。
警官隊とデモ隊は2010年の衝突で多数の死傷者が出たことを踏まえ、それぞれ暴力の回避を約束している。