中国の鳥インフル感染者、新たに6人 1人が死亡
(CNN) 世界保健機関(WHO)は1月31日、中国で鳥インフルエンザ(H7N9)の患者が新たに6人報告され、このうち1人が死亡したと発表した。
WHOが1月26日の時点で中国衛生当局から入った報告を基にまとめたデータによると、新たな患者は全員男性で、年齢は2~75歳。4人が重症とされる。
地域別の人数は浙江省が3人、福建、広東の各省と香港が1人ずつだった。香港で死亡した男性(75)は滞在先の深セン市で発症していた。6人のうち4人については、家禽(かきん)との接触や市場への出入りが確認された。
WHOは、今のところ人から人への持続的な感染はみられないと説明。流行地域への旅行者には、養鶏場や生きた家禽を扱う市場を避けるよう勧告している。
H7N9ウイルスの感染例は昨年2月に初めて報告された。第一波で133人の患者が確認され、夏にいったん収まったものの、年末からまた感染が拡大している。WHOによると、1月28日までに感染を確認した患者のうち22%が死亡した。感染者の3分の2は男性で、年齢の中央値は58歳となっている。