中国は「報道の暗黒大陸」か 現地ジャーナリストに聞く
香港(CNN) 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部パリ)が先ごろ発表した2013年の世界各国・地域における報道の自由度ランキングで、中国は179カ国中173位に低迷した。ジャーナリストの投獄やインターネットの検閲が要因だ。報道の自由度ごとに色分けした世界地図では、中国が黒く塗りつぶされている。
状況が改善する兆しもなさそうだ。今年初頭に人権活動家の許志永氏の裁判が行われたが、これを報道しようとしたCNNや英BBCの記者が裁判所の敷地外で手荒い扱いを受け、追い出された。その様子は世界中で目撃された。
外国メディアは文字通り閉め出されたわけだが、中国の現状について、CNNが識者3人から話を聞いた。
米紙ウォールストリート・ジャーナルの中国支局長であるチャールズ・ハッツラー氏は、「近年、事態は悪化の一途をたどっている」と警鐘を鳴らす。特に地方部や小都市では、地域当局の意にそぐわない報道があると、カメラが没収されたり、壊されたりすることもあるという。
特派員は官僚機構の嫌がらせにも直面している。外国人記者のビザ更新が遅れ、場合によってはビザ取り消しにまで至ることが増えた。