ポリオ予防接種チームの車に爆弾、死者11人 パキスタン

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危険と隣り合わせ、ポリオ予防接種チームの現状

パキスタン北部ペシャワール(CNN) パキスタン北西部の部族地域カイバル地区で1日、ポリオの予防接種チームが乗った車両2台の近くで路肩に仕掛けられた爆弾が爆発し、当局によると11人が死亡、12人が負傷した。

死者の中には8歳の子どもが含まれ、10人は民兵組織のメンバーだった。子どもは、爆発後に起きた治安部隊と犯行グループの銃撃戦に巻き込まれて死亡したとみられる。犯行グループはそのまま逃走した。

パキスタン軍は先月、イスラム武装勢力「パキスタン・タリバーン運動」(TTP)との和平交渉が決裂してから、カイバル地区などでTTPの拠点などに対する攻撃を再開。数日前には部族地域のワジリスタン地区でTTPメンバーの潜伏先とみられる複数の建物を空爆した。この攻撃で数十人が死亡した可能性がある。

TTPの報道担当者がCNNに語ったところによると、TTPは1日の爆発発生後、1カ月の戦闘停止を発表した。政府の報道官によれば、交渉窓口の委員会はこの発表を歓迎しているが、TTPから正式な連絡はないという。同委員会は週明けに対応を協議する見通しだ。

TTPの関連組織やイスラム指導者らは、ポリオの予防接種を「米国による政治的陰謀」と非難して妨害を繰り返している。これは、2011年に米軍がパキスタンで行ったオサマ・ビンラディン容疑者の殺害に際して、米情報機関が同容疑者の情報収集に偽のワクチン接種チームを利用したことなどが背景にある。12年7月以降、予防接種のスタッフ少なくとも22人が殺害された。

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