ウクライナ情勢めぐり安保理緊急会合、米ロが対立
(CNN) ウクライナ南部のクリミア半島でロシア軍の配備が進むなか、国連安全保障理事会は3日、先週に続いて緊急会合を開いた。ロシアはヤヌコビッチ・ウクライナ前大統領から派兵の要請があったと主張したが、米国は国際法違反だとして撤退を求め、非難の応酬が続いた。
ロシアのチュルキン国連大使は会合で、ロシア軍投入の目的はウクライナの過激派を抑えることだと主張し、ヤヌコビッチ前大統領からの書簡を読み上げた。
前大統領はこの中で、ウクライナの秩序を回復し国民を守るためとして、プーチン・ロシア大統領に軍の出動を求めていた。
これに対して米国のパワー国連大使は、「ロシアの軍事行動は人権を守ることが目的ではない」と語り、ロシア軍が想定しているのは「想像上の脅威」にすぎないと批判した。
ウクライナのセルゲイエフ国連大使も、ロシア軍が国際協定に反してクリミア半島を占拠していると訴え、国連に助けを求めた。