リビア首相、北朝鮮タンカーに「爆撃」の警告

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2012年に撮影されたリビアの民兵。港湾の警備などは民兵に委ねられているという

2012年に撮影されたリビアの民兵。港湾の警備などは民兵に委ねられているという

トリポリ(CNN) リビアのジダン首相は8日夜、反政府民兵組織が占拠する東部の港に北朝鮮船籍のタンカーが入ったことを「国際法違反」と非難し、タンカーが命令に従わない場合は「爆撃」も辞さないと警告した。

油田が集中するリビア東部では旧カダフィ政権の崩壊後、港湾の警備が民兵組織に委ねられた。この組織の指導者らが昨年以降、「政府は信用できない」として自治拡大や利益の分配を要求。港を占拠し、原油の輸出を妨害してきた。

このうちシドラの港に7日深夜、北朝鮮旗を掲げたタンカーが入港した。ジダン首相は、北朝鮮が民兵組織から直接原油を買い取ることを懸念しているとみられる。政府が電話で船長に警告したが、船長は「乗船した民兵らに引き止められている」と答えたという。

ジダン首相によると、リビア政府当局者は首都トリポリの北朝鮮大使館にも連絡を取った。リビアの国営石油会社NOCの報道担当者は、船の所有者がサウジアラビアだと語ったが、サウジ大使館は「船とは一切関係がない」と主張している。

首相は船長の逮捕状を取り、武力行使も承認されたと述べた。

同国の原油埋蔵量はアフリカ最大規模とされるが、民兵組織による港の占拠や関連施設でのデモ、ストライキで産油量は激減している。

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