不明のマレーシア機、捜索範囲拡大へ 油は貨物船のもの
(CNN) 8日未明に消息を絶ったマレーシア航空の旅客機は、3日目になっても発見につながる手掛かりが見つからず、マレーシア航空当局は10日、マレーシアとベトナムの間のタイ湾で行っている捜索の範囲を広げると表明した。
これまで10カ国から30機以上の航空機と船舶40隻が出動して捜索を続けてきたにもかかわらず、依然として手掛かりは見つかっていない。マレーシア航空当局によると、機体から流出したものかもしれないと見られていた海上の油膜は、貨物船に使われる燃料油だったことが分かった。
香港の南部で残骸(ざんがい)が見つかったとの情報もあり、当局は確認のため船舶を派遣した。消息を絶った旅客機と関係があるかどうかが判明するのは11日になる見通し。乗客の家族は、最悪の事態も想定されると告げられた。
マレーシア航空370便(ボーイング777―200ER型機)は乗客227人と乗員12人を乗せて、現地時間の8日午前1時ごろクアラルンプールを発ち、北京に向かう途中で消息を絶った。