英イングランドとウェールズ、同性婚認める法律を施行
ロンドン(CNN) 英イングランドとウェールズで29日から同性同士の結婚を認める法律が施行され、各地でこの日を待ちわびた同性カップルが式を挙げた。
英南部ブライトンでは同日午前0時、一番乗りのカップルに選ばれたアンドリュー・ウェールさん(49)とニール・アラードさん(48)が挙式。7年越しの交際が実ったと、幸せいっぱいの笑顔を見せた。
同性同士の結婚は2001年にオランダが世界で初めて認め、昨年新たに加わったブラジル、ウルグアイ、ニュージーランド、フランスに至る計15カ国と、米国、メキシコの一部で合法化されている。
英国ではキャメロン政権の主導により、イングランドとウェールズで合法化する法律が昨年7月に成立した。保守党内部や英国国教会から反対の声が上がったが、国教会の指導者、カンタベリー大主教は最近、英紙ガーディアンとのインタビューで「法律を全面的に受け入れる」と表明した。
今年9月に英国からの独立の是非を問う住民投票を予定しているスコットランドでも先月、同性婚を認める法案が議会を通過した。一方、英国のもう1つの構成体である北アイルランドは、同性婚を合法化する意思はないと明言している。
英調査機関ユーガブが最近実施した世論調査では、同性婚の合法化を支持する意見が大半を占める一方で、同性カップルが依然として差別的な扱いを受けているとの答えが全体の3分の1に上った。
アラードさんは「同性婚が違法とされている国はまだ多い。私たちが前進していることを世界に示したい」と話した。