アシアナ航空、着陸失敗事故で機長のミス認める
(CNN) 韓国のアシアナ航空が米サンフランシスコ国際空港で昨年7月に起きた着陸失敗事故についての報告で、機長のミスが事故の一因との見方を示していることが、1日までに明らかになった。
アシアナ航空の報道担当者によると、事故は複数の原因が重なって起きたと考えられている。機体の速度を自動的に維持する装置や、高度の低下を知らせる警報システムが正しく作動せず、これに対して機長が迅速に対応しなかった可能性があるという。同社の報告はさらに、同空港の管制からの指示にも問題があったと指摘している。
事故では乗客3人が死亡、負傷者も多数出た。装置の故障が事故を招いた可能性を巡っては、今年1月に事故機を製造したボーイング社を相手取った訴訟も起きている。また米国家運輸安全委員会(NTSB)によれば、空港の着陸誘導装置が工事のため停止していたことが影響したとも考えられる。
米運輸省は今年2月、アシアナ航空が事故の後、乗客の家族らへの支援を怠ったとして、同社に罰金50万ドル(約5200万円)の支払いを命じた。