拉致された女子生徒、100人超が「解放」 ナイジェリア
(CNN) ナイジェリア北東部のボルノ州で学校が武装集団に襲撃され多数の女子生徒が連れ去られた事件で、ナイジェリア軍は17日までに、拉致された129人のうち行方が分かっていないのは8人だと発表した。100人以上の生徒たちが解放されたが、解放された状況は明らかになっていない。
事件を起こしたのはイスラム武装勢力「ボコ・ハラム」。ボコ・ハラムとは地元の言葉で「西洋の教育は罪」を意味する。
軍によれば襲撃犯の1人が逮捕された。軍は現在も8人の生徒の「身の安全を図るため」捜索・救出活動を続けているという。
ナイジェリア北東部のボルノ州、ヨベ州、アダマワ州ではボコ・ハラムによるテロや襲撃事件が相次いでいる。
ナイジェリアでは北部のイスラム教徒と南部のキリスト教徒の間で衝突が続いている。国際人権擁護団体のヒューマン・ライツ・ウオッチによれば、ボコ・ハラムが活動を活発化させた2009年以降、宗教対立による死者は3000人を超えるという。
地元選出の上院議員によれば、襲撃犯が使ったとみられる故障したトラックがカメルーンとの国境に近い森の端で発見された。軍は襲撃犯が生徒を連れて徒歩で森に入ったとみて、地元有志の協力も得て広大な森林地帯で捜索を行っているという。