韓国船沈没 船内から遺体を収容し死者49人に、乗客家族のDNA採取
韓国・珍島(CNN) 韓国南西部・珍島(チンド)沖で沈没した旅客船「セウォル号」の捜索作業が続くなか、陸上に設置されたテントでは乗客の家族らのDNAが採取された。
セウォル号は16日、仁川から済州島へ向かう途中で沈没した。20日早朝の時点で少なくとも49人の死亡が確認され、253人が安否不明となっている。
19日には潜水士らが客室の窓を割って中へ入り、3人の遺体を収容していた。
セウォル号のイ・ジュンソク船長は乗客の避難誘導を怠って船を放棄した罪などに問われている。最大で無期懲役を言い渡される可能性がある。
ただ検察によると、船長は事故当時3等航海士に操船を任せて自室へ戻っていた。3等航海士も、業務上過失致死などの容疑で逮捕された。沈没前に船が急旋回したことについて「舵の回り方が通常よりずっと大きかった」と話している。