キューバ、軍施設狙うテロ謀議摘発を発表 米居住の4人逮捕
ハバナ(CNN) キューバ内務省は8日までに、同国の軍事施設を標的にしていたとするテロ謀議を摘発し、米国に住む亡命キューバ人4人を逮捕したと発表した。
同省の声明によると、4人は先月、暴力行為を促す目的でキューバに到着した後、逮捕された。起訴されたのかなどは不明。
声明はまた、米マイアミ市に住む複数の亡命キューバ人がテロ謀議に加わったと非難した。ただ、これら亡命キューバ人の1人は4人の名前も知らないと加担を否定し、キューバ政府の主張は反政府派を弾圧するための偽装工作の一環と批判している。
キューバ内務省によると、今回の摘発に当たっては、逮捕された4人の動向調査を米政府に求めていたという。
米国務省のサキ報道官は7日、キューバ政府の発表内容について付け加えられる情報は持っていないと指摘した。
キューバ政府は、逮捕された4人は1976年に起きたキューバの商業旅客機爆破事件に関与した亡命キューバ人の元米中央情報局(CIA)工作員とつながりがあると主張。この亡命キューバ人であるルイス・ポサダ・カリレス氏は容疑を否定しているが、キューバやベネズエラで指名手配されている。同爆破事件では73人が死亡していた。