世界のPM2.5濃度、最悪はインドの都市
(CNN) 世界保健機関(WHO)は7日、世界1600都市の大気汚染状況に関する報告書を発表した。多くの都市で大気中の汚染物質の濃度がWHOが定める安全基準を上回っていることが明らかになった。
肺気腫やがんの原因となる微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が最も高かったのはインドのデリーで、大気1立方メートル当たり153マイクログラムだった。2位は同じくインドのパトナで同149ミリグラムだった。いずれもWHOが安全とする基準値(同25マイクログラム)の6倍に当たる数値だ。
PM2.5の濃度が最も高かった20都市のうち、半数をインドの都市が占めた。隣国のパキスタンやバングラデシュの都市でも大気汚染は深刻だ。
一方、大気汚染が問題となっている中国でワースト20にランクインした都市はなかった。北京のPM2.5濃度は56マイクログラムだった。
大気がきれいな都市の上位には、カナダや米国、フィンランド、アイスランド、スウェーデンの都市が肩を並べた。