コロンビアの左翼ゲリラ、麻薬密輸撲滅などで政府と合意

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コロンビアのサントス大統領。政府とFARCは麻薬撲滅に向けた取り組みで合意した

コロンビアのサントス大統領。政府とFARCは麻薬撲滅に向けた取り組みで合意した

(CNN) 南米のコロンビア政府と同国最大の左翼ゲリラ「コロンビア革命軍」(FARC)は18日までに、麻薬密輸や違法作物の栽培根絶で協力することに合意したと発表した。

今回の合意は双方が進めている和平交渉での成果の1つ。FARCは過去数十年間、武装闘争を展開している。同国のフアン・マヌエル・サントス大統領は合意成立を受け、FARCとの和平交渉への国民の信頼が高まるだろうと期待した。

ただ、FARCはコカイン密輸を主要な活動資金源にしているとされ、今回の合意が実際に順守されるのか不透明となっている。米シンクタンク「外交問題評議会」によると、FARCはコカイン密売で年間、推定約5億米ドル(約510億円)を稼いでいる。

コロンビアでのコカイン生産は世界で最大級となっている。

今回の合意を受け政府は違法作物根絶や代替作物の開発で国家事業を進めることともなった。政府はまた、汚職や資金洗浄の取り締まりや薬物摂取に絡む健康障害への対策を強化することも約束した。

サントス大統領は17日、今月25日の大統領選に向けFARCと同じ左翼ゲリラ「民族解放軍」(ELN)が休戦に同意したとも発表した。

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