プーチン氏、ウクライナ大統領選の「結果尊重」 東部で戦闘
キエフ(CNN) ロシアのプーチン大統領は24日までに、ウクライナで25日に実施される大統領選に触れ、「ウクライナ国民の考えを尊重する」とし、選挙結果を認める姿勢を示した。
ただ、ロシアは大統領選に絡む情勢を注視するとも語った。ロシア・サンクトペテルブルクで23日開かれた経済関連の国際会議で述べた。
大統領は演説の中で「ウクライナは国家によるクーデター後、危険な内戦が進んでいる」と主張。このクーデターは欧米の支援で実行されたと西側の責任を非難した。
一方、ウクライナ暫定政府による親ロシア派武装勢力の掃討作戦が続くウクライナ東部ルガンスク州で22日、両派間で戦闘が起き少なくとも34人が死亡、44人が負傷した。同国の反テロ対策当局者が明らかにした。交戦は数時間続いたという。
死者は親ロ派が30人、ウクライナ軍兵士が2人。負傷者は親ロ派が37人、軍兵士が7人。ただ、同国国防省の公式サイトは戦闘での親ロ派の死者は20人、負傷者は30人とした。
また、ウクライナの極右グループ「右派セクター」の幹部などは、東部ドネツク州で23日、親ロ派の検問所排除に向かった暫定政権派の民兵グループが攻撃を受け、政権派の4人が殺害された可能性があると述べた。同州当局は死者は1人、負傷者は4人とした。
両州では親ロ派が独自の住民投票実施で「独立」を宣言するなどし、暫定政権に抵抗している。25日の大統領選も認めず、投票への妨害も行っている。