カラチの国際空港に襲撃、21人死亡 当局は戦闘終了を宣言
カラチ(CNN) パキスタンの最大都市カラチの国際空港が8日深夜、武装グループに襲撃され、9日未明にかけて軍部隊との戦闘が続いた。当局によれば、双方で合わせて少なくとも21人の死者が出た。死者の内訳は、空港の保安要員8人、空港職員2人、軍の特殊部隊隊員1人、武装勢力のメンバー10人。
戦闘は終わっており、当局が周辺の安全を確保しているという。
警察関係者によれば、武装グループは手投げ弾を持って空港の3つの入り口から侵入した。同空港はパキスタン国内で規模が最も大きく、利用客も多い。現場は旅客機の発着場所から約1キロ離れた貨物エリアで、要人用の特別施設もある。
犯人の1人は装甲車の前で自爆し、車に乗っていた数人が負傷して重体となった。
戦闘は5時間以上に及び、貨物機1機が損壊、炎上した。空港内の少なくとも2カ所で火災が発生し、警官隊や軍部隊とともに救急車数十台が出動した。
同空港の発着便はすべてキャンセルされた。一部の乗客は空港内のラウンジに足止めされているという。
パキスタン軍の幹部はツイッターで、犯人グループを「1カ所に追い込んだ」と宣言。「旅客機の乗客は全員安全な場所に避難し、テロリストの追跡が始まっている」と報告していた。