肺ペストで1人死亡、地域隔離も 中国北西部
(CNN) 中国国営新華社通信によると、同国北西部の甘粛省玉門市で男性(38)が肺ペストに感染し、16日に死亡した。当局は同市内に隔離区域を設け、患者と接触した住民らを観察している。
ペストはネズミなどのげっ歯類などが媒介する感染症。一般的な腺ペストに比べて、菌が肺に入って肺炎などを起こす肺ペストはまれだが、人から人へ直接空気感染する恐れがあり、より危険性が高い。放置すれば短期間のうちに死に至るとされ、発症後24時間以内に抗生物質を投与する必要がある。
新華社通信によると、男性は死んだモルモットを犬のえさにするために処理していた。犬が感染したかどうかは明らかでない。
患者と密接に接触した151人が観察の対象となっているが、今のところ症状が出たとの報告はない。英字紙チャイナ・デーリーによると、16日から9日間の予定で市内4カ所が隔離区域に指定され、3万人以上の住民が影響を受けている。