戦闘続くガザ、双方の死者700人を超える
ガザ市(CNN) パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘で、ガザの保健衛生当局は24日、交戦に伴うパレスチナ人の死者はさらに増えて715人に達したと報告した。うち166人が子どもとしている。
負傷者は4500人以上。一般住民の犠牲者数は不明だが、国連は死者総数の70%以上としている。
イスラエル軍によると、殺害したハマスなどの戦闘員は230人。
交戦は23日にも起き、イスラエル兵士3人が新たに死亡し、同軍の犠牲者総数は計32人となった。このうち3人は味方の誤射によるもの。
また、イスラエル南部アシュケロンで同日、ハマスの迫撃砲攻撃で外国人労働者1人が死亡した。同国内で死亡した民間人はこれで3人目となった。
ハマスは、イスラエル軍の装甲兵員輸送車への20日の待ち伏せ攻撃で兵士1人を拘束したと主張したが、同国軍はこの兵士の名前を公表すると共に、「遺体の確認に当たっている」と述べた。イスラエルのメディアは兵士は行方不明になっているものの死亡したとみられると報じた。ハマスは20日の攻撃でイスラエル軍兵士6人を殺害したと述べている。
一方、停戦などを模索する外交交渉は23日に大きな動きが見られ、ケリー米国務長官はテルアビブでネタニヤフ首相と、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸でアッバス自治政府議長と会談。潘基文(パンギムン)国連事務総長も中東を訪問し調停に当たった。ハマスによると、交渉の仲介にはトルコとクウェートも関与している。
ハマス政治部門の責任者メシャール氏は滞在先のカタール・ドーハでイスラエル軍による空爆や海陸でのガザ封鎖の終了が交渉開始の前提条件と主張した。