ウクライナ東部で戦闘激化 住民14万人がロシアへ避難
(CNN) 政府軍と親ロシア派武装勢力の戦闘が続くウクライナ東部情勢に関連し国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は27日までに、ロシア側に避難したウクライナ住民はこれまで計14万1972人に達したと報告した。
ロシアの移民当局がまとめた今月22日時点での統計を基にしている。このうち4万1000人以上が亡命を求めたとされる。
UNHCRによると、ウクライナの国内避難者の数は同22日時点で計10万1617人を記録した。
親ロシア派部勢力の主要拠点である東部ドネツク市の北部では25日夜から26日にかけて戦闘が激化。南部へ向かう道路は退避する住民の車で渋滞した。ロシアのインタファクス通信は、越境してロシア側に逃れる住民が劇的に増えたとも報じた。
ドネツク市で取材に当たるCNN記者は、市内に残る親ロシア派勢力を掃討するためウクライナ軍が包囲網を縮めていると報告した。
一方、ロシアの緊急事態省は26日、ウクライナ住民4600人が過去24時間内に、ロシア内に設けられた臨時避難所に新たに入ったと述べた。インタファクス通信が伝えた。
この種の避難所に身を寄せるウクライナ住民らは3万1000人を超えたとも報告した。同省の報道担当者は、新たな臨時避難所を1日で20カ所に開設したとも主張、これら避難所の総数は433に達したとも指摘した。避難所の滞在者のうち1万1000人以上が子どもとしている。