エボラ流行は「悪化の一途」、ボランティアも退避
(CNN) 西アフリカのエボラ出血熱流行で、現地で活動していた米支援団体は30日、感染が広がっている国からボランティアを出国させると発表した。リベリアは学校をすべて休校とするなど感染拡大防止策を強化している。
世界保健機関(WHO)が7月23日までに確認した感染者は800人を超え、感染の疑いがある症例も含めると1200人に達する。このうち感染が確認された死者は456人、感染の疑いのある患者の死者はさらに216人に上る。
しかし現地で治療に当たっている国境なき医師団の代表は、「感染者が出ていながら、我々がまだ把握できていない場所が多数ある」と指摘する。「これほどの流行は前例がない」「制御できないまま、状況が悪化し続けている」と述べ、「すぐにも状況が改善しなければ新たな国々が真の危険にさらされる恐れがある」と危機感を示した。
米途上国支援団体の「平和部隊」は30日、リベリア、シエラレオネ、ギニアの3カ国で活動していたボランティア340人を出国させると発表した。活動再開のめどは明らかにしていない。