リベリアでエボラに感染した2人、米国に帰国へ

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エボラウイルス=CDC提供

エボラウイルス=CDC提供

(CNN) 西アフリカのリベリアでエボラ出血熱に感染した米国人2人を帰国させるため、米国がチャーターした医療機が7月31日、米ジョージア州を出発した。関係者がCNNに明らかにした。

米テキサス州出身のケント・ブラントリー医師(33)とナンシー・ライトボルさんは、リベリアで患者の治療に当たっていてエボラ出血熱に感染した。2人がいつ米国に到着するのかは不明。同機の着陸予定地も分かっていない。ただ、少なくとも1人は米アトランタの疾病対策センター(CDC)本部に近いエモリー大学病院に入院する予定だという。

2人が所属していた人道支援団体が31日に明らかにしたところでは、2人はまだ重い症状が続いているものの、容体は安定している。

ライトボルさんには実験的な血清が投与されたと伝えられた。この血清は1回分しか入手できず、ブラントリーさんがライトボルさんのために使ってほしいと頼んだという。血清について詳しいことは分かっていない。

一方、ブラントリーさんはエボラ出血熱から回復した14歳の少年の血液を輸血された。この少年は、ブラントリーさんが治療に当たった患者だった。

CDCのフライデン局長は同日、今回のエボラ流行は過去最悪の事態と考えられ、収束するまでには早くても3カ月~半年はかかる見通しだと説明。流行している国への不要不急の渡航は控えるよう呼びかけた。

リベリアのサーリーフ大統領とシエラレオネのコロマ大統領は31日、いずれも予定していた米国訪問を中止した。コロマ大統領は非常事態を宣言した。

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