ウクライナ軍、ドネツクへの「大規模攻撃」を準備か
ウクライナ・ドネツク(CNN) ウクライナの国営メディアによると、政府の治安当局者は4日、親ロシア派の武装勢力に制圧されている東部のドネツクで「大規模攻撃」の準備を進めていると語った。
これを受けてドネツク市街からは武装勢力メンバーの姿が消え、幹部は公の予定をキャンセルした。
住民はこれまでの砲撃で地下室などに避難を強いられている。政府庁舎の地下には何十人もの女性や子どもが寝泊まりしており、親ロシア派勢力から聞いた話として、米国がウクライナ軍を支援してロシア系住民を攻撃しようとしていると語った。
ある女性は「憎らしいアメリカにやられた。彼らは世界中の戦争に絡んでいる」と訴える。
別の住民は砲撃を受けた学校の近くで、「政府はファシストだから信頼できない。なぜ罪のない人々を撃たなければならないのか」と怒りをぶつけた。
娘の自宅に身を寄せていて4日に自宅へ戻ったという女性は、寝室の窓ガラスが粉々に割れてベッドの上に飛び散っている光景を目の当たりにし、「もしここで寝ていたら死んでいた」と絶句した。
ウクライナ軍は同地で砲撃を繰り返しているが、この女性の自宅を誰が砲撃したのかは不明だ。