米軍機、イラク北部でイスラム過激派を空爆
ワシントン(CNN) 米軍の戦闘機と無人機は8日、イラク北部で、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国(旧イラク・シリア・イスラム国=ISIS)」に対し、空爆を行った。米軍は、イラク北部のクルド人自治区アルビルに向かっていた「イスラム国」の火砲部隊と車両集団を標的にしたとしている。
米国防総省のカービー報道官によると、米軍のFA18戦闘機2機が8日午前6時45分ごろ、アルビル近郊で「イスラム国」の火砲部隊に対し最初の空爆を行い、重量500ポンドのレーザー誘導爆弾を投下したという。さらに無人機が「イスラム国」の迫撃砲基地を空爆。直後に「イスラム国」の兵士らが基地に戻ったところで再度、基地を攻撃したとしている。
また、その直後に2回目の空爆が行われた。カービー報道官によると、4機の米軍機が「イスラム国」の7台の車両集団と別の迫撃砲基地に向け、計8発のレーザー誘導爆弾を投下したという。
かつてアルビル周辺はイラクで最も安定していた地域で、アルビルには米国の軍事顧問や領事館関係者が駐留している。現在、イラクには数百人の米軍関係者が駐留しており、その中にはここ数週間に派遣された軍事顧問も含まれている。