中国軍戦闘機が米軍機に異常接近、米政府は強く抗議

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(CNN) 中国軍の戦闘機が今週、米海軍機に対し「危険」かつ「プロ意識に欠ける」接近を繰り返し、一時は約6メートルの距離まで異常接近していたことが明らかになった。米政府は「(中国による)非常に憂慮すべき挑発行為」と非難している。

事件は19日、海南島の東約217キロの南シナ海上の国際空域で発生した。米国防総省のカービー報道官によると、兵器を搭載した中国軍の戦闘機1機が、米海軍の哨戒機P8ポセイドンの下約30メートルの距離を3回通過したという。

カービー報道官は「その中国の戦闘機は、P8に胴体の腹の部分を向けた状態でP8の前を垂直に通過した。搭載していた兵器を見せるのが目的だったと見られる」と述べた。

またカービー氏は「中国機はP8の下や横を飛行し、約6メートルの距離まで接近すると旋回し、約14メートルの距離を通過した」とした上で、「極めて挑発的かつプロ意識に欠ける行為」と中国を強く非難した。

ベン・ローズ大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)も「これは明らかに、大変憂慮すべき挑発行為であり、中国政府に直接抗議した」と語った。

ローズ氏は、米国は「中国と軍事面での建設的連携」を進めてきたが、「このような行為は(中略)その精神に反するものだ」と非難した。

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